キセ とは : 和裁用語

着物を縫う時、縫い代にキセをかけることが通常です。
ここでは、 キセ とは何か解説したいと思います。

キセとは

波縫い(運針)で縫い合わせた布は、縫い目よりも内側で縫い代を倒し、コテをあて、仕上げます。
この縫い目と仕上がり線の間をキセと呼んでいます。(下図の赤色の丸で囲った部分)

キセとは

キセの深さ

「キセが深い」「キセが浅い」と言う言い方をしますが、キセの深さは通常5厘(2mm)で計算します。実際に縫う時は、5厘以下であることが望ましいですが、生地の厚みなどにより微妙に調整します。(下の写真は縫い合わせた布にキセがかかっている状態。)

キセとは

キセがかかる物と、かからない物

長襦袢、着物、羽織は全ての縫い目にキセがかかります。
道行コート、道中着などコート類にはキセがかかりません。

参考資料

着物を縫うときに使う縫い代の倒し方3種類を資料にしました。

縫い代の倒し方
#11_縫い代の倒し方_3種類

その他の和裁用語

KOTAROオンラインショップ

動画コレクション

無料で見ることのできる公開動画です。
着物を縫うときに役立つ、部分的な縫い方の動画を見ることができます。

和裁動画
着物の縫い方
https://jp.mkimono.tv/class-f/

この記事を書いた人

M KIMONO

世界中の人と着物を縫うことの楽しさを共有したいと願う、日本拠点のオンライン和裁教室です。