着物を縫う人にとって必需品といえるのが裁縫道具。
その中でも、着物を縫うとき、特に必要な 基本の和裁道具 を紹介します。
- 着物縫いを始めたいけど、どんな道具が必要なのか分からない
- 一般的な裁縫道具とどう違うのか分からないという
- 洋裁と和裁で兼用できる道具はあるのか?
そんな方へ
この記事が参考になると嬉しいです。
![基本の和裁道具
糸](https://jp.mkimono.tv/wp-content/uploads/2022/05/309082EB-73F7-44CB-8E71-593E80305EAC.jpeg)
基本の和裁道具
![基本の和裁道具](https://kotaro-kimono.org/wp-content/uploads/2022/02/DD9F2612-92C3-413B-B2E8-11388D2E9ECB.jpeg)
糸の種類
和裁では基本が手縫いである。
そのため、使う糸は手縫い用の糸となる。
手縫い用とミシン用では、糸の撚り方が違う。
例外としてミシン糸と使用する場合もあるが、基本は手縫い用の糸だ。
糸の素材の選び方
着物の素材と同じにする、と言うのが基本。
絹の着物には、絹の手縫い糸。
ポリエステルの着物には、ポリエステルの手縫い糸。
悩ましいのは次だ。
浴衣、麻、木綿の着物だ。
私の場合は、
浴衣 綿の場合は、ポリエステル手縫い糸
浴衣 麻の場合は、ポリエステル手縫い糸
麻着物の場合は、機械織りならポリエステル手縫い糸、手織りなら絹手縫い糸
木綿着物の場合は、ポリエステル手縫い糸
判断の基準は、その着物を洗うのかどうか。
浴衣・麻(小千谷縮など)・木綿は、基本的に自宅で洗濯が可能。
この様な場合、ポリエステルの手縫い糸を選択している。
![手縫い用糸](https://kotaro-kimono.org/wp-content/uploads/2022/03/img_1723-1024x768.jpg)
糸の色の選び方
基本は、着物の地色に合わせる。
ピッタリの色が無い場合、着物よりも少し薄い色と少し濃い色で迷ったならば
少し濃い方を選択する。なぜなら、少し薄い色を使うとその部分だけ光ったように見えるからだ。
着物1枚縫うのに必要な糸の長さ
単着物や浴衣を縫う場合、50m〜70m程度使用する。
正確に測った訳ではないが、絹手縫い糸ならカード巻きの糸1枚では足りず、2枚目は半分かそれ以上余る。
絹手縫い糸はカード巻きが40mと決まっているため、そこからの予想だ。
ポリエステルの場合は、カード巻き手縫い糸が100m巻きの物が多い。
この場合は、1枚準備すれば十分だ。
![手縫糸
ポリエステル
カード巻きとコマ
和裁道具](https://kotaro-kimono.org/wp-content/uploads/2022/03/img_1726-1024x683.jpg)
その他の糸
着物を縫う時にだけ使う「絹しつけ糸」がある。
浴衣にもしつけがついている場合があるが、私は単着物からしか使用していない。
![絹しつけ糸
ゾベ糸](https://kotaro-kimono.org/wp-content/uploads/2022/03/img_1733-1024x683.jpg)
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