着物を縫う時、縫い代にキセをかけることが通常です。
ここでは、 キセ とは何か解説したいと思います。
キセとは
波縫い(運針)で縫い合わせた布は、縫い目よりも内側で縫い代を倒し、コテをあて、仕上げます。
この縫い目と仕上がり線の間をキセと呼んでいます。(下図の赤色の丸で囲った部分)

キセの深さ
「キセが深い」「キセが浅い」と言う言い方をしますが、キセの深さは通常5厘(2mm)で計算します。実際に縫う時は、5厘以下であることが望ましいですが、生地の厚みなどにより微妙に調整します。(下の写真は縫い合わせた布にキセがかかっている状態。)

キセがかかる物と、かからない物
長襦袢、着物、羽織は全ての縫い目にキセがかかります。
道行コート、道中着などコート類にはキセがかかりません。
参考資料
着物を縫うときに使う縫い代の倒し方3種類を資料にしました。

その他の和裁用語
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