裁断する時、左右の身頃、左右の袖、左右の衽を識別するために「糸印」を付けます。
仕立てる人により糸印を付ける位置が違うので注意が必要です。
M KIMONOでは次のように糸印を付けています。
糸印を付ける位置
・袖:前袖の袖付側
・身頃:後身頃の背縫い側
・衽:左衽にL字の印、右衽は印無し
《補足》
いずれも、布の表側に玉留めが出るように糸印を付けます。
衽の糸印は裁断する時は、左右の衽と衿が繋がった状態なので、左衽にする予定の位置にL字の印を付けます。裁断が終わり、印付けをする時に、衿衽の切り離しをしますが、その時に、衿の布の表裏が分かるよう、表側に糸印などを付けます。
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実際の糸印
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