運針 は、「うんしん」と読みます。
和裁の一番基本となる技術であり、
「本縫い」や「波縫い」という縫い方を運針という技術を使って縫います。
より速く、より綺麗に縫うために、毎日の練習が欠かせません。
ここでは「運針」の練習方法をお伝えします!
動画:基本の 運針
意識するポイントと目標
意識するポイント
- まっすぐに縫うこと
- 針目が揃っていること
目標
- 1寸に13目
- 4尺を10分以内に縫うこと
準備する物
- 運針布(うんしんふ):木綿の布 反物巾×4尺(私は新モスを使っています。)
- 針:四ノ三(絹用手縫い針)
- 糸:だるま糸
- 小バサミ
運針 の練習方法
運針布の準備
縦長半分になるように折ります。
次に、これから運針するところに印をつけます。(線を書いても良いと思います。)


針の持ち方
針の持ち方です。針の頭は、中指にはめた指ぬきに当てます。

針の頭を中指に当てたまま、親指・人差し指で針先を持ちます。
慣れないうちは、これがなかなか難しいですが、必ず出来るようになります。

縫ってみましょう!
持ち方がわかったところで、練習に入ります。
始めの2、3針はこんな感じで縫います。

2、3針縫えたところで、先程の針の持ち方をします。

親指で針の進む方向づけをします。その後、中指で針の頭を押します。

次は、人差し指で針の進む方向づけをします。そして、中指で針の頭を押します。

この連続が運針です。ある程度まとめて縫います。


途中で、糸を抜き、また続きを縫っていきます。



こんな感じで練習します。

まとめ
練習用の布を「運針布(うんしんふ)」と言います。
縫っては解き、同じ布に何回も練習します。
《ポイント》
①まっすぐに縫うこと
②針目が揃っていること
《目標》
①1寸に13目
②4尺を10分以内に縫うこと
はじめは針目よりも、まっすぐ縫うことが大切です。
運針布の表側と裏側で、針目が大小目にならないように気をつけます。
運針をマスターすれば、和裁に限らず、裁縫が大好きになります!!!
ちょっとやってみようかなと思っている方へ
頑張ってみる価値のある、オススメの技術です!
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