額縁 の作り方 – 印付けの方法(動画あり)

単着物や浴衣を縫うときに使う「 額縁 」と言う縫い方。
衽の先(褄先)の角の縫い代の処理方法をこう呼んでいます。
ここでは、裾縫い代5分・褄下縫い代5分の場合の 印の付け方を詳しく紹介していきます。

動画: 額縁 の作り方 – 印付けの方法

裾と褄下の縫い代

  • 裾縫い代:5分
  • 褄下縫い代:5分

裾縫い代と褄下縫い代は、いつも5分であるとは限りません。
ここでは一番基本となる縫い代で印付けの方法を紹介しています。

印付けの手順

裾の縫い代5分、褄下の縫い代5分で線が書いてあります。

額縁の作り方:写真下が裾、右側が褄下。生地の裏側から見た図。

裾の縫い代を三つ折りし、印を付けます。

褄下側も同様に、褄下の縫い代を三つ折りにし、印を付けます。

裾と褄下の縫い代を広げ、縫い代を三つ折りにした時の折スジと十字に印を付けます。
下写真、赤色の十字2箇所。

赤色の十字、出来上がり、赤色の十字、の3点を結びます。

こんな感じです。(赤色の線)

下写真の様に、中表に折ります。
額縁の角にまち針をうち、赤色の十字を合わせてまち針で留めます。
まち針とまち針の間を返し縫いし、表に返せば額縁の出来上がりです。

印付けの後

上の写真の赤色の線を返し縫いで縫います。中表の状態です。

縫い終わったら、縫い代を割ります。

表に返します。

裾縫い代の仕上がり巾を決めたい時

今回紹介した方法では、裾縫い代の仕上がり巾は2分5厘になります。
裾縫い代5分のまま、仕上がり巾を3分にする場合は、
縫い代を半分に折って印を付ける方法ではなく、仕上がり巾3分を測って印をつけることで、好みの巾で縫い代を処理することができます。

裾縫い代と褄下縫い代の量が違う場合

今回紹介した方法と同じ方法で印付けをすることで額縁を作ることができます。
写真6枚目の赤色の線が急角度になりますが、問題なく作ることができます。

まとめ

裾と褄下の縫い代が同じ巾の場合について紹介しました。
綺麗な額縁を作るためには、まずきっちりと印を付けつことが大切です。
印を取るためにつけた線の太さも意識してみるとより精度の高い額縁を作ることができます。

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