着物を縫う人にとって必需品といえるのが和裁道具。
その中でも、着物を縫うとき、特に必要な 基本の和裁道具 を仕立てのプロが紹介しています。
和裁では一般的には全く馴染みのない単位の くじら尺 という単位のものさしを使用します。
着物業界、仕立て業界では、今でも現役の単位です。
しかし、くじら尺が使われているのも
着物の製造販売から仕立てまで。
着付け教室へ行ってみると、すべてcmで話が進んでいき
着物にふれていても「くじら尺」の感覚がないのは当たり前かもしれません。
ここでは、くじら尺のものさしが無くても、すこしでも触れてほしいと思い
実寸大くじら尺ものさしがA4サイズでダウンロードできる資料を公開しました。
基本の和裁道具
実寸大くじら尺 型紙のダウンロードはこちら
※実寸大でプリントアウトしてください。
くじら尺ものさし の読み方
目盛りの最小単位は「分(ぶ)」
1分、2分、3分、4分、5分で黒いチョボ、
6、7、8、9、10分で1寸です。
と、私はいつも口頭で説明しています。
10分=1寸(いっすん)
10寸=1尺(いっしゃく)
10尺=1丈(いちじょう)
目盛りはないけど、1分の半分を5厘と言います。
くじら尺をcmにする計算式
尺×0.3788=㎝
㎝×2.64=尺
例えば、身長165㎝なら
165×2.64=435・・・4尺3寸5分と読みます。
百の位が、尺
十の位が、寸
一の位が、分 です。
くじら尺は面倒?!
普通の生活では全く使うことのない単位なので
きっと面倒だと思っていることでしょう。
でも、
畳みを数える、畳(じょう)
面積を表す、坪(つぼ)
お米を測るときにつかう、合(ごう)
生活への密着度が違うだけで
全て江戸時代から使われてきた尺貫法。
着物でしか使わないくじら尺は
着物を着ること、誂えることが少なくなった今
面倒と感じでもしかたのないことかもしれません。
でも、私は、この「くじら尺」が好きだから
これからもくじら尺を使っていきたいと思っています。
くじら尺ものさし の購入はこちら
KOTAROオンラインショップでは、「くじら尺ものさし 両目」の二尺・一尺・五寸を販売しています。
両目とは、くじら尺のみが刻まれているものさしです。「cm付き」と区別してこのように表記されています。
※オンラインショプでは五寸の単品販売を致しておりません。ご希望の場合は別途ご相談ください。
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